「あんたはどうしたいんだよ。この村に残ってくれる気はあんのか?」
「それは……」
案の定訊かれて、でも私はそのあとを続けることが出来なかった。
正直、ダフニさんに言われた「この村で暮らす」という選択肢は考えられなかった。
でも、このまま騎士団に戻ってもこれまで通りやっていく自信がなくなっていた。
……昨日までは確かにあった、絶対に騎士になってやるという確固たる思いが、揺らぎ始めていたのだ。
私はそんな自分に激しく動揺していた。
と、フェリーツィアが助け舟を出してくれた。
「フヌーディ、おばば様が言っていたでしょ。すぐに答えは出さなくていいって」
「でもよ、その間にまたあいつらの仲間が襲ってきたらどうすんだよ」
「大丈夫よ。またしっかり結界は張ったもの」
「でも騎士の奴らにこの村の存在がバレちまったわけだろ。それこそ森に火でもつけられたら」
「オレたちはそんなことしない!」



