華が散るまで

「親父いい加減にしてくれ。毎回突っ込んでくんな」

「…ぅう」

うわ、泣き真似してきた。吐き気がする
いい歳して何してんだよ


「はぁ。それで話はなんですか」


「あぁそうそう、玲華、泰斗。今日の夜から隣町の守国町にある暴走族に潜入してこい。」

「「…………え」」

潜入?守国町に?
あの守国町になんで


泰「組長、理由を聞いてもよろしいでしょうか」

「実はな、最近うちのシマの者がボコボコになって帰ってきてよ。理由を聞いたらどこの誰かもわからん奴にリンチされたそうだ。ボコボコにされたやつも族の名前もわからんし、皆んなフード被ってて顔もわからなかったそうだ。ただ一つ分かったことは守国町っていう会話が聞こえたらしい。だから潜入して出来るだけ情報集めてこい。」

「「御意」」