1話
【シーン】 小学校の卒業式の日
コマ割りイメージ: 体育館の出口
蒼太が雪の手を掴む。
蒼太(少し息を切らして、真っ直ぐ雪を見つめる) 「俺、雪のこと好きなんだけど。」
雪、ハッとした表情で蒼太を見返す。戸惑いの色が浮かぶ。
雪(驚きと恥ずかしさで、思わず声が上ずる) 「好きって、え?無理!!!!」
蒼太の顔に、衝撃と悲しみが走る。掴んでいた雪の手が、ゆっくりと離れていく。
蒼太(力が抜けたように、か細い声で) 「そっか…」
蒼太、何も言わず、雪に背を向け、うつむきながらその場を去っていく。
コマ割りイメージ: 遠ざかる蒼太の背中。雪は呆然と立ち尽くしている。
【シーン】 中学の教室
コマ割りイメージ: 雪と友達Aが机を挟んで話している。
友達A(呆れたように、少し意地悪な笑み) 「ほんと雪っていつまで経っても幼いよね。」
雪(不満げに眉をひそめる) 「え、なんで??」
友達A(フッと鼻で笑い) 「いつまで経っても彼氏はできないし。ゲームばっかしてるし。まあ、あの蒼太くんの告白断ったことがあるくらいだから仕方ないか。」
雪(慌てて、身振り手振りで否定) 「あれは、小学校の頃だし、付き合うとかよくわかんなかったっていうか、咄嗟に!!」
友達A(さらに追い打ちをかけるように) 「それでもあんなかっこいいんだからさ、とりあえずOKしちゃえば良かったのに、あ、蒼太くん。」
廊下の方から、ざわざわと女子たちの声が聞こえてくる。友達Aと雪がそちらに目を向ける。
コマ割りイメージ: 廊下で、多くの女子に囲まれ、中心で笑顔を見せる蒼太。雪と目が合うが、蒼太はすぐにスッと目を逸らす。
友達A(蒼太から目を離さず、小声で) 「中学きてから変わっちゃったよね。蒼太くん。彼女も取っ替え引っ替えみたいだし。顔はいいけど、振って正解だったかもね?雪?」
雪の表情が切なげに曇る。顔のアップ。
【雪モノローグ】 (どうして、こうなってしまったんだろう。)
【シーン】 回想:幼少期の雪と蒼太
コマ割りイメージ: 広がる青空の下、公園のブランコで笑い合う小さい雪と蒼太。
【雪モノローグ】 (蒼太と私は幼い頃から仲が良かった。小学校が終わるたびに、放課後はいつも一緒。特に夢中だったのが、あの「モンモン」ってゲーム。)
コマ割りイメージ: 二人で並んでゲーム機を見つめている。ゲーム画面にはピクセル調のモンスター。
【雪モノローグ】 (これからもずっと、仲良しで一緒に遊べる。そう、信じてたのに。小学校の卒業式で、蒼太の告白を断ってから全てが変わってしまった。別に蒼太のことが嫌だったわけではない。ただ、付き合うとか、恋愛とかがよくわからなかっただけだった。)
【シーン】 中学校の廊下
コマ割りイメージ: 雪が蒼太に話しかけようと手を伸ばすが、蒼太は一瞥もせず、まるで避けるように足早に通り過ぎる。
【雪モノローグ】 (中学に上がってからは、急に蒼太に避けられ始めて…あの卒業式の「告白」は、私にとって完全にトラウマになった。)
【シーン】 中学の教室
コマ割りイメージ: 先ほどの続き。友達Aの呼びかけに、雪がハッとして我に返る。
友達A 「き…雪!!」
雪(慌てて、笑顔を作る) 「あ、ごめん!ちょっとぼーっとしちゃって。」
【雪モノローグ】 (結局、蒼太とは疎遠なまま、中学を卒業。高校は別々だったから、もう会うことはないと思っていたのに。)
【シーン】 大学のキャンパス
コマ割りイメージ: 広いキャンパス。建物を見上げて目を輝かせている雪。
雪(明るい声で) 「わぁーすごい!!」
【雪モノローグ】 (私は大学生になった。結局、彼氏ができたことはない。蒼太との一件があってから、なんとなく男子と話すことが苦手になって、そのままずるずるとひきずってしまった。)
コマ割りイメージ: ズーンと落ち込んだ顔の雪。そこに、チャラめな大学生がチラシを持って近づいてくる。
大学生A(爽やかな笑顔で) 「新入生?良かったらうちのサークル遊びに来てね〜〜」
雪(少しおどおどしながら) 「あ、ありがとうございます…」
雪はチラシを受け取る。
【雪モノローグ】 (チャラッ。なんか大学生って怖いな。)
そう思いながらもらったチラシに目を落とす。
コマ割りイメージ: チラシのクローズアップ。「モンモンサークル!」という文字が輝いて見える。
雪(目がキラキラと輝き、感嘆の声を上げる) 「モンモンサークル!?」
【雪モノローグ】 (モンモン友達ができるなんて最高…!よし、見学行ってみよう!大学生活、いいことありそう★)
【シーン】 モンモンサークル
コマ割りイメージ: 大勢の学生が座っている。新入生自己紹介中。
大学生B(やる気なさげに) 「え〜なんとなく楽しそうなので入りました〜」
大学生C(ニコニコしながら) 「可愛い彼女作りたいです!」
雪、目が点になる。
雪(心の中で叫ぶ) (は?誰もモンモンの話しないじゃん…!!!)
コマ割りイメージ:「次俺か」 と言う声と共に誰かの口元がアップで映る。
蒼太 「俺、昔からモンモン好きなんすよ〜。よろしくですー。」
雪、ハッとする。顔を上げる。
雪(心の中で、希望の光が差したように) (良かった…!好きな人もいた…!)
やや下を向いていた雪が顔を上げる
蒼太(不敵な笑みで) 「名前は辻本蒼太です。」
雪、その顔を見て、絶句する。
雪(心の中で、驚きと混乱が渦巻く) (...て、え? 蒼太?)
【シーン】 小学校の卒業式の日
コマ割りイメージ: 体育館の出口
蒼太が雪の手を掴む。
蒼太(少し息を切らして、真っ直ぐ雪を見つめる) 「俺、雪のこと好きなんだけど。」
雪、ハッとした表情で蒼太を見返す。戸惑いの色が浮かぶ。
雪(驚きと恥ずかしさで、思わず声が上ずる) 「好きって、え?無理!!!!」
蒼太の顔に、衝撃と悲しみが走る。掴んでいた雪の手が、ゆっくりと離れていく。
蒼太(力が抜けたように、か細い声で) 「そっか…」
蒼太、何も言わず、雪に背を向け、うつむきながらその場を去っていく。
コマ割りイメージ: 遠ざかる蒼太の背中。雪は呆然と立ち尽くしている。
【シーン】 中学の教室
コマ割りイメージ: 雪と友達Aが机を挟んで話している。
友達A(呆れたように、少し意地悪な笑み) 「ほんと雪っていつまで経っても幼いよね。」
雪(不満げに眉をひそめる) 「え、なんで??」
友達A(フッと鼻で笑い) 「いつまで経っても彼氏はできないし。ゲームばっかしてるし。まあ、あの蒼太くんの告白断ったことがあるくらいだから仕方ないか。」
雪(慌てて、身振り手振りで否定) 「あれは、小学校の頃だし、付き合うとかよくわかんなかったっていうか、咄嗟に!!」
友達A(さらに追い打ちをかけるように) 「それでもあんなかっこいいんだからさ、とりあえずOKしちゃえば良かったのに、あ、蒼太くん。」
廊下の方から、ざわざわと女子たちの声が聞こえてくる。友達Aと雪がそちらに目を向ける。
コマ割りイメージ: 廊下で、多くの女子に囲まれ、中心で笑顔を見せる蒼太。雪と目が合うが、蒼太はすぐにスッと目を逸らす。
友達A(蒼太から目を離さず、小声で) 「中学きてから変わっちゃったよね。蒼太くん。彼女も取っ替え引っ替えみたいだし。顔はいいけど、振って正解だったかもね?雪?」
雪の表情が切なげに曇る。顔のアップ。
【雪モノローグ】 (どうして、こうなってしまったんだろう。)
【シーン】 回想:幼少期の雪と蒼太
コマ割りイメージ: 広がる青空の下、公園のブランコで笑い合う小さい雪と蒼太。
【雪モノローグ】 (蒼太と私は幼い頃から仲が良かった。小学校が終わるたびに、放課後はいつも一緒。特に夢中だったのが、あの「モンモン」ってゲーム。)
コマ割りイメージ: 二人で並んでゲーム機を見つめている。ゲーム画面にはピクセル調のモンスター。
【雪モノローグ】 (これからもずっと、仲良しで一緒に遊べる。そう、信じてたのに。小学校の卒業式で、蒼太の告白を断ってから全てが変わってしまった。別に蒼太のことが嫌だったわけではない。ただ、付き合うとか、恋愛とかがよくわからなかっただけだった。)
【シーン】 中学校の廊下
コマ割りイメージ: 雪が蒼太に話しかけようと手を伸ばすが、蒼太は一瞥もせず、まるで避けるように足早に通り過ぎる。
【雪モノローグ】 (中学に上がってからは、急に蒼太に避けられ始めて…あの卒業式の「告白」は、私にとって完全にトラウマになった。)
【シーン】 中学の教室
コマ割りイメージ: 先ほどの続き。友達Aの呼びかけに、雪がハッとして我に返る。
友達A 「き…雪!!」
雪(慌てて、笑顔を作る) 「あ、ごめん!ちょっとぼーっとしちゃって。」
【雪モノローグ】 (結局、蒼太とは疎遠なまま、中学を卒業。高校は別々だったから、もう会うことはないと思っていたのに。)
【シーン】 大学のキャンパス
コマ割りイメージ: 広いキャンパス。建物を見上げて目を輝かせている雪。
雪(明るい声で) 「わぁーすごい!!」
【雪モノローグ】 (私は大学生になった。結局、彼氏ができたことはない。蒼太との一件があってから、なんとなく男子と話すことが苦手になって、そのままずるずるとひきずってしまった。)
コマ割りイメージ: ズーンと落ち込んだ顔の雪。そこに、チャラめな大学生がチラシを持って近づいてくる。
大学生A(爽やかな笑顔で) 「新入生?良かったらうちのサークル遊びに来てね〜〜」
雪(少しおどおどしながら) 「あ、ありがとうございます…」
雪はチラシを受け取る。
【雪モノローグ】 (チャラッ。なんか大学生って怖いな。)
そう思いながらもらったチラシに目を落とす。
コマ割りイメージ: チラシのクローズアップ。「モンモンサークル!」という文字が輝いて見える。
雪(目がキラキラと輝き、感嘆の声を上げる) 「モンモンサークル!?」
【雪モノローグ】 (モンモン友達ができるなんて最高…!よし、見学行ってみよう!大学生活、いいことありそう★)
【シーン】 モンモンサークル
コマ割りイメージ: 大勢の学生が座っている。新入生自己紹介中。
大学生B(やる気なさげに) 「え〜なんとなく楽しそうなので入りました〜」
大学生C(ニコニコしながら) 「可愛い彼女作りたいです!」
雪、目が点になる。
雪(心の中で叫ぶ) (は?誰もモンモンの話しないじゃん…!!!)
コマ割りイメージ:「次俺か」 と言う声と共に誰かの口元がアップで映る。
蒼太 「俺、昔からモンモン好きなんすよ〜。よろしくですー。」
雪、ハッとする。顔を上げる。
雪(心の中で、希望の光が差したように) (良かった…!好きな人もいた…!)
やや下を向いていた雪が顔を上げる
蒼太(不敵な笑みで) 「名前は辻本蒼太です。」
雪、その顔を見て、絶句する。
雪(心の中で、驚きと混乱が渦巻く) (...て、え? 蒼太?)



