サヨナラじゃない

「アラレ。まだ死にたくないって、どういうこと…?」
「……」
気まずそうな顔をして、アラレがだんまりを決め込む。
本音を言えば、理由など聞きたくない。
でも、なんで死んでしまうのか、知らないほうが怖い。
「アラレ…」
ズンッと佇む3人の圧には、流石に耐え兼ねたらしい。
アラレは少し遠慮がちに、話し始めた。