サヨナラじゃない

「アラレ、このイケメンだれ?」
すっと冷えた声を出してしまった。
雨坂ちゃんを唆したやつだったら許さん。
「んー、」
挽肉をハンバーグの形にしようとしていた手を止めて、こちらへパタパタと足音を立てながらアラレがこちらへ来た。
「あ、雨坂さん。それに石川じゃん」
イシカワ??
「だれ、それ」
「このイケメン?なやつ」
あぁ、このイケメンが石川か。
アラレから親友だという話しを1ヶ月以上前に軽く聞いただけだから、忘れていた。
「まぁ、知り合いだしいれる?」
「そうだな」

ガチャ

2人を入れることにした。