「哀れだな。……何をしにきたの?」
「……っ! テメェ、わかってて聞いてるだろ!? 本当なら俺が天皇になるはずだった!! あのクソジジイとお前だ!! 俺から何もかも奪った! ……このっ、この俺に恥をかかせたお前を俺が殺してやる!!」
こんな状況だが、とてつもなく呆れた。こいつはこんなふうに思っていたのか。
……いや、わかってはいたけど絶対に自分が正しいと思っているその魂胆が気にくわない。
よくもまあ周りが悪いと言えたものだ。
「じゃあ殺してみなさい、この私を。……ねえ、川津。お前に仲間はいるのか? なぜ一人でここまで来た?」
「この俺がお前を殺すためだよ!!」
「誰も……止めてくれなかったの?」
「はぁ?」
興奮によるものだろう。この子にはもう私が殺す対象としてしか映っていない。
「普通、川津のようなものがこのようなことをしようとした瞬間、周りの味方は止めようとするはずです。……なぜ一人でここまで来たの?」

