起きればすぐ采女たちが朝の支度を進めていく。 ——十三歳。 そんな子供に仕える彼女らは一体どんな気持ちなのだろう。 私はたまたま身分が高い家に生をうけただけ。たったそれだけ、なのだ。 そんな私も、もうすぐ誰かの妻になるのだろう。 父からすれば私は長子だが女であり、亡き母の身分も皇族ではなかった。 ——誰かの妻になり一生を終える。 世の女たちはこれが幸せなのだと言う。 九つとなった異母弟が皇太子となっている。何故か私はそれが羨ましいと思う。ちなみに彼の母は父の異母妹であり皇后だ。