「日高様、大壁でございます」 異母妹——高千の夫、大津王。今の所私の味方のようだが、そう簡単に人を信じてはいけない。そんなことわかりきっている。あちらが表だけ味方のように振る舞っていたとしてもいいように私も信じたように演じる。 「入りなさい」 「天皇様、内密のお話であります。……川津皇子、謀反の疑いでございます」