「其方は利口だ。私でも思いつかないような政治をできるのではないかと思っておる。どうだ?日高。私の右腕となってこの日本をもっとよくしていかないか?」
「ありがとうございます。しかし父上、少し考える時間を頂いてもよろしいでしょうか。私にも女としての幸せを捨てる覚悟はあるのか、考えて参ります」
長らく会っていなかった父はきちんと私を知ってくださっていた。
しかもこんな私でも生きていける術を提案してくださった。
私は父と話せたことがこんなにも嬉しいのか、父に頼ってもらうことがこんなに心があたたかくなることなのか、
とどこか遠くで考えていた。

