【 Side 桜木 】
今、彼が隣にいるのが夢のようだった。
わたしが彼に出会ったのは、高校2年生に進級した最初の授業。
元々、学校中で噂になっている人が居ることは知っていた。
当時は塵ほど興味もなかったけれど。
ところで、わたしは、昔からずっと委員長をやっている。
わたしからすれば、「やらされている」という感覚の方が強いかもしれない。
一度だって自分から立候補したことはなく、全てが推薦によるもの。
そして、みんなが面倒くさいからとわたしに押し付けて、誰も手伝ってくれやしない。
今年も、そうだった。
ある日の放課後、先生に頼まれた、プリントの山を運ぶという指示。
だけど、階段の途中で躓き、全部落としてしまった。
ああ……やっちゃった。
頭の中は、そんな思いで埋め尽くされていた。
今、彼が隣にいるのが夢のようだった。
わたしが彼に出会ったのは、高校2年生に進級した最初の授業。
元々、学校中で噂になっている人が居ることは知っていた。
当時は塵ほど興味もなかったけれど。
ところで、わたしは、昔からずっと委員長をやっている。
わたしからすれば、「やらされている」という感覚の方が強いかもしれない。
一度だって自分から立候補したことはなく、全てが推薦によるもの。
そして、みんなが面倒くさいからとわたしに押し付けて、誰も手伝ってくれやしない。
今年も、そうだった。
ある日の放課後、先生に頼まれた、プリントの山を運ぶという指示。
だけど、階段の途中で躓き、全部落としてしまった。
ああ……やっちゃった。
頭の中は、そんな思いで埋め尽くされていた。
