「 梓くん、郁巳くん、お昼食べに行こう…!」



今日もそんな彼女の一言で、3人でお昼を食べることになっていた。


理由は簡単。

俺が郁巳とも一緒に食べたいと、彼女に申し出たからだ。



優しい彼女は断るはずもなく、その日から毎日、屋上で昼食を共にすることが日課となっていた。




「 …いつも思うけど、友達は良いの?一緒に食べなくて。」



「 ふふ、梓くんは優しいね。でも大丈夫!ちゃんと…分かってくれてるから。」




彼女にそんな切ない顔をさせる原因が俺だということは、もうとっくに知っていた。

無視することもできず、「…ごめん」と小さく謝る。
彼女が、「大丈夫だってば!」なんて明るく振舞うのも先に見えていて。