__はは。なんでこんな気になってんの、と乾いた笑いを零した。

好きな人に似ているから…なんて、阿呆でしかないな。





「 …あ。」



「 ピアス…… 」



そのとき、ふと目に入ったキランと光るものに、思わず声が出る。

目を奪われた原因は、恐らくだが、それがついていた部位がよくある耳たぶではなく、舌だったというところにあると思う。束の間に覗いたシルバーがとても美しかった。



「 ああ、これかな?ふふ、梓、ピアスに興味がある?」


「 あ……はい。だって、すごく綺麗でしょう、これ。天海さんがつけているというのもあるかもしれないですけど。」



んべ、と無防備にも舌を出した天海さん。きっとピアスを見せてくれるつもりなのだと思い、仄暗い照明に照らされ光るそれをありがたく凝視させてもらった。