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「 梓、今日は家でこのゲームしない?」
「 いいけど、お前こういうのばっか好きだな。」
「 あ、たまには他のやりたい?いいよ、今度梓の好きなの付き合うよ。いつも付き合ってもらっちゃってるし。」
「 ふーん、じゃあこれは?」
「 ちょっと、これ俺が苦手なヤツじゃん…!」
「 だと思った。」
神の涙が地上に降り注ぐ日。俺たちが会うのは、いつもそんな日だった。
晴れの日は他の友人と過ごし、雨の日はどちらかの家でべったり過ごす。いつからか、気づいたときには既にそうなっていた気がする。夕方に相手と集まって、一晩を過ごし朝に解散。それがいつもの流れだった。
「 …棗ぇ 」
