第二幕:始まる矯正生活

翌日。生徒会室に呼び出されたレイは、ハルに説教されると思っていた。

「お前、報復とかしたら一発退学だけど」

「……してないし。したくもねぇよ、あんなやつら」

「そう言えるなら、少しは安心だ」

倉科ハルはメモを取るようにうなずくと、意外なことを言った。

「今日から、君を“更生”する。生徒会としてね」

「はあ!? 誰があんたのペットよ!」

「違う。君は人に甘え方がわからないだけだ。だから、怒りでしか自分を守れない」

「なっ……!」

図星だった。