心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~

多分、ラブホテルの時だと思う。

我慢したとか私の知ったことかって感じだけど高級ブランドのオフホワイトのソファに引っ張られて膝の上に座らせられる。

(一泊いくらするんだろ…)

自社最高ランクのスイートルームに簡単に泊まれるって…

「職権乱用すぎる」

「そうしても良いくらい仕事してる」

なんだそれって感じだけど実際忙しく仕事はしてると思う。
でもその上を行くのは…

「霧島さんの方が大変じゃないですかね~」

からかい半分でチクっと嫌味を言うと「また霧島」と眉間にシワ。

「それって私にヤキモチですか?」

「先生はヤキモチにもえ(燃え)るって言ってたよな…」

「萌え?!燃やす意味じゃないですよ?」

「そうなの?!先生はそう言うのが好きなのかと…」

日本語は難しい!
普通にニュアンスで分かったりするけどお酒飲んでたしな…
ちょっと禁酒しなくては!

(…でも)

恥ずかしかったのか彼の顏がみるみる赤くなってる。
これはこれで何か眼福!

「俺も嫉妬はするし一つの事に執着するのも認める。千湖が俺以外の男の事を考えられるのは嫌。千湖は俺に守られてれば良い」

こんなイケメンに真剣な瞳で名前を呼ばれて好きにならないわけない。

「ずるい…」

綺麗な人や可愛い人は沢山いる。
低身長、顏も平均の私をなんて七不思議もの。