そんなある日。


廊下で女に殴られている舞冬を見た。


助けを求めるような視線をおくる舞冬を見て
ざまぁみろと思い通り過ぎた。



さらに数日後。


俺は殴られている舞冬の姿が頭から離れなくなっていた。


自業自得だと思っていたはずなのに。


「どけ」とまで言う必要はなかったのではないかと考えながら久しぶりに自宅へ帰ろうとしていた。


そんな時、

怒ったような顔をしながら走り去る舞冬を見つけた。