闇色の花



さすがに家から数メートル離れた辺りで別れを告げた。


蓮の姿を見つけたから。


「れ〜んっ!」


名前を呼びながら飛びつくと蓮は冷たかった。


「触んな」


そう言って私の手を振り払うと何も言わずに去っていった。


そして次の日、

蓮は隣町のNo.1に喧嘩をふっかけた。


もちろん沈丁花はやられたりなんかしない。