「あなたの父親から聞いたのよ。あなたの母親が“魔法使い”だったということ、あなたが魔法使いの血を引いていて魔力を持っていたこと、あなたの母親が、オスカーの持つ全魔力を魔法石に封じたこと。すべてね」
クラリスの言葉に、オスカーは「おい、待て……」とクラリスを見つめる。
「オスカーが知らないのも、無理はないわ。あなたの父親から、オスカーには言わないように口止めされていたもの。私が奪ったオスカーの宝物……それは、オスカーの持つ全魔力を封じられた魔法石なのよ」
「だから、待てって……」
「あなたの両親が、オスカーが魔法使いの血を引いていることを黙っていたのには、理由があるの」
オスカーが情報を整理するために遮ろうとするも、クラリスは話を進めた。その様子に、オスカーは黙って話を聞くことにした。
「魔女狩りから、あなたを守るためよ」
「……魔女、狩り……」
オスカーではなく、レオがクラリスの口から出た単語を復唱する。
「この国のどこかに、魔法使いを見つけ次第、魔法使いの命を奪う魔女狩り集団があるのよ」
「……じゃ、じゃあ……僕の、母親は……」
「えぇ。魔女狩り集団に襲われて、命を落とした……のよ。私は、ずっと魔女狩り集団の行方を追いながら、オスカーを魔女狩りから守るためにこれを保管している」
クラリスの言葉に、オスカーは「おい、待て……」とクラリスを見つめる。
「オスカーが知らないのも、無理はないわ。あなたの父親から、オスカーには言わないように口止めされていたもの。私が奪ったオスカーの宝物……それは、オスカーの持つ全魔力を封じられた魔法石なのよ」
「だから、待てって……」
「あなたの両親が、オスカーが魔法使いの血を引いていることを黙っていたのには、理由があるの」
オスカーが情報を整理するために遮ろうとするも、クラリスは話を進めた。その様子に、オスカーは黙って話を聞くことにした。
「魔女狩りから、あなたを守るためよ」
「……魔女、狩り……」
オスカーではなく、レオがクラリスの口から出た単語を復唱する。
「この国のどこかに、魔法使いを見つけ次第、魔法使いの命を奪う魔女狩り集団があるのよ」
「……じゃ、じゃあ……僕の、母親は……」
「えぇ。魔女狩り集団に襲われて、命を落とした……のよ。私は、ずっと魔女狩り集団の行方を追いながら、オスカーを魔女狩りから守るためにこれを保管している」



