左利き探偵と魔法使い

話した後、オスカーは警察とともに情報を聞きながら現場を見ながら頭を回転させる。

やがて、1つの結論に辿り着き、オスカーは推理を披露した。

「――犯人は、あなただったんですね。ルナさん」

最後にオスカーが犯人を言うと、ルナは「…………さすがですね。エドワードから、探偵だとは聞かされていましたが……」と観念したように笑う。

ルナはエドワードの態度が気に食わず、今回犯行に及んだらしい。

リアムがルナを連行していると、リアムの部下が「先程、エドワードさんが意識を取り戻したそうです!」と慌てたように言った。

その言葉に、オスカーとレオはホッと息を吐く。

いろいろと落ち着き、帰っても良いと警察から言われた時。

「……さすが、左利き探偵さんね」

そんな声が、オスカーの耳に届いた。オスカーが声がした方を見ると、帽子を深く被った女性が店を出るところだった。

(……さっきの呼び方……)

「おい、待て!」

オスカーは、店を出ていった女性を追いかけるように、店を出ていく。

「先生!?あ、あの……ナポリタンと飲み物代です!ここに置いときます!お釣りは要りません」

財布からお金を取り出し、レオはレジのあるカウンターに置くと、オスカーを追いかけるように店を出た。