《問題》
画像:城から泉までの地図。迷路になっている
なんとか泉についたティナは、きらきらと目を輝かせました。
凍った泉の上で、ティナと同じくらいの女の子がおどっていたのです!
キラキラ光って見えたのは、洋服のスパンコールだったみたい。
「もしかして、フィギュアスケート?」
「えっ!? そうよ」
ティナが声をかけると、女の子はびっくりしながら答えてくれました。
フィギュアスケートは、氷の上でジャンプやスピンをしておどるスポーツです。
くるくるとすばやく回る、スピン。細かく動きを変えるステップ。女の子はどれも大人と同じくらい上手!
「すてき!」
「ありがとう!」
にこっと笑う女の子のことをもっと知りたくなって、ティナははっとします。自己紹介をしていませんでした!
「わたし、プリンセスのティナ!」
「私はアリシア。……って、プリンセス!?」
「そうだよ! アリシアが気になって、お城を抜け出してきちゃった」
ティナがにこっと笑って言うと、アリシアはびっくりしてます。
「プリンセスなんて、すごい!」
「えへへ。アリシアの方がすごいよ。大人みたいにスケートできるなんて!」
「……すごくないわ。だって……私、ジャンプができないもの」
「そうなの!?」
フィギュアスケートには、ジャンプというくるくる回りながら飛ぶ技があります。
ショーには欠かせない技ですが、アリシアはそれができませんでした。
「怖くて、氷から足を離せないの。来週の雪祭りが、初めての本番なのに……!」
来週は年に1回だけ行われる、雪祭りというイベントの日です。
そのフィナーレには、毎年すてきなスケートショーがあります。
「え、今年のスケートショーはアリシアがするの!?」
ぽつん、と呟いたアリシアの声を聞いて、ティナはびっくり。
毎年大人のスケート選手がする、とてもすごいショー。それをアリシアがやるなんて!
「ジャンプができないショーなんて、みんながっかりするわ。……私にもっと勇気があればいいのに」
勇気があればきっと、アリシアはジャンプが飛べます。
こんなに上手なんですもの。怖いという気持ちさえのりこえられる、勇気があれば。
「じゃあ、いっしょに探そうよ! ジャンプが飛べるくらいの勇気を!」
「いいの?」
「……もちろん!」
ティナが胸を張って答えると、アリシアはにこっと笑います。
「ありがとう! ティナといっしょなら、見つかりそうな気がする!」
こうして2人は、勇気の出し方を探すことにしました。
アリシア1人では見つけられませんでしたが――2人いっしょなら、きっと見つけられるはずです。
画像:城から泉までの地図。迷路になっている
なんとか泉についたティナは、きらきらと目を輝かせました。
凍った泉の上で、ティナと同じくらいの女の子がおどっていたのです!
キラキラ光って見えたのは、洋服のスパンコールだったみたい。
「もしかして、フィギュアスケート?」
「えっ!? そうよ」
ティナが声をかけると、女の子はびっくりしながら答えてくれました。
フィギュアスケートは、氷の上でジャンプやスピンをしておどるスポーツです。
くるくるとすばやく回る、スピン。細かく動きを変えるステップ。女の子はどれも大人と同じくらい上手!
「すてき!」
「ありがとう!」
にこっと笑う女の子のことをもっと知りたくなって、ティナははっとします。自己紹介をしていませんでした!
「わたし、プリンセスのティナ!」
「私はアリシア。……って、プリンセス!?」
「そうだよ! アリシアが気になって、お城を抜け出してきちゃった」
ティナがにこっと笑って言うと、アリシアはびっくりしてます。
「プリンセスなんて、すごい!」
「えへへ。アリシアの方がすごいよ。大人みたいにスケートできるなんて!」
「……すごくないわ。だって……私、ジャンプができないもの」
「そうなの!?」
フィギュアスケートには、ジャンプというくるくる回りながら飛ぶ技があります。
ショーには欠かせない技ですが、アリシアはそれができませんでした。
「怖くて、氷から足を離せないの。来週の雪祭りが、初めての本番なのに……!」
来週は年に1回だけ行われる、雪祭りというイベントの日です。
そのフィナーレには、毎年すてきなスケートショーがあります。
「え、今年のスケートショーはアリシアがするの!?」
ぽつん、と呟いたアリシアの声を聞いて、ティナはびっくり。
毎年大人のスケート選手がする、とてもすごいショー。それをアリシアがやるなんて!
「ジャンプができないショーなんて、みんながっかりするわ。……私にもっと勇気があればいいのに」
勇気があればきっと、アリシアはジャンプが飛べます。
こんなに上手なんですもの。怖いという気持ちさえのりこえられる、勇気があれば。
「じゃあ、いっしょに探そうよ! ジャンプが飛べるくらいの勇気を!」
「いいの?」
「……もちろん!」
ティナが胸を張って答えると、アリシアはにこっと笑います。
「ありがとう! ティナといっしょなら、見つかりそうな気がする!」
こうして2人は、勇気の出し方を探すことにしました。
アリシア1人では見つけられませんでしたが――2人いっしょなら、きっと見つけられるはずです。
