「ねね芹ちゃん(せりちゃん)」
芹ちゃんは先日、春風を知るきっかけになった
私のお友達。
「なぁに?」
薄いスクールメイクを施しているという
芹ちゃんがふわっと振り向く。
「春風ってさ、人なの?」
少し動揺していた。
私を見つめる瞳が僅かに揺らいだから。
「知らないの?葵ちゃん」
芹ちゃんの隣の朝花ちゃん(あすかちゃん)が
私に聞く。
「お姉ちゃんに聞いても濁されて。
聞いちゃいけない感じかな、、?」
「いや、大丈夫だよ。
聞くだけなら。関わっちゃダメだけどね、絶対。」
気になる。
でも、さっきから芹ちゃんはずっと黙っている。
「あすか〜何の話してんの〜?」
「あ、大雅。
春風の話だよ。」
大雅洸(たいがひろ)は朝花の幼馴染。
「あーあの暴走族のね!
で!なんか新しい情報でもあんの?」
春風、、暴走族??
「暴走族?」
「葵ちゃん、ほんとに知らないの?」
「春に吹く風なのかなって思ってたから。」
「教えてあげるけど、関わらないでよ?」
「そうだぞ葵。関わんじゃねぇぞ。」
「春風はね、この辺りにいるヤンキー組のお偉いさんなんだよ。その人はすっごく強くて有名なんだけど、戦った後の笑顔が春の風みたいに爽やかだから春風って呼ばれてる。
本当の名前は、私は知らないけど、知ってる人もいるんじゃないかな。」
「最近見たやつで、黒髪ロングポニーテールの女だってって言ってる奴がいたな。」
「ええ、。怖いね。でも、おんなのひとなんだね。」
春風は女の人なんだ。
お姉ちゃん、なんで教えてくれなかったんだろう。
聞くだけなら危なくないじゃん。



