「いいよ。去年もやったしね」
「やったー!よろしく、保住ちゃん!
……さて、次は男子のモデルをスカウトしなきゃ」
「…男子?なんで?」
「わたし、夏休みにスーツ作ったんだよね。今年のテーマはレトロだから、ショーにも出したいなって」
「なるほど…」
保住ちゃんはふむふむと頷く。
でも…
「わたし、男子の知り合いあんまりいないんだよねぇ…」
「なら私、漫研の部員とかクラスの人とか紹介しようか?どんな人がいいとかあるの?」
「うーん……。姿勢が良くて、欲張るなら華があって背の高い人かな」
「華があって背の高い人…灰田くんとか?」

