「……しゃーなしやぞ」
灰田くんは蟻くらい小さな声で呟いた。
わたしは一瞬目を見開いたが、「と、申されますと?」と即座に返す。
「やりゃーいいんだろ!やるよ!やります!」
若干?キレながらも、手で頭をわしゃわしゃしながら彼は言った。
「…や、
やったーーーーー!!!!」
「その代わり、ヤノも一緒だからな」
灰田くんは紅沢くんの腕に自分の腕を巻きつけながら言った。
わたしも紅さわくんも、「灰田くん/桃李がやってくれるなら!」と、もちろん受け入れた。
柊寧々、高校2年生。
灰田桃李くんに、完全勝利です!!

