「………」



翌日。

3時間目の休み時間。


わたしはどうしても彼を諦めきれず、1組の教室の前で張り込みをしていた。

窓越しに教室の中をちらちら覗いて、灰田くんの姿を探す。


(いくら性格が悪いといえども、あんなにモデル向きの体をしてる人を、そう簡単には諦めきれない…)


「ばあっ!」

「うわぁっ!」