「えっ⋯⋯遅くまで帰ってこないってどういう意味!?まさか、あの二人⋯⋯」
「全くもう⋯⋯息子のことを信じなきゃダメだよ。ほら、窓の外を見てごらん」
翼たちは、虫取り網と虫かごを持って、楽しげに歩いていた。
「あの二人、昔から昆虫採集に出かけると、なかなか帰ってこなかったじゃない」
なんだかんだで、翼はまだ子供なのだと、なんだか妙に安堵する。
「サクちゃん」
「え?ん⋯⋯!」
振り向きざま、唇を奪われる。
「僕も、翼のことがあってから、ティーンの甘酸っぱい恋を、今になって追体験したような気がするよ」
「私も。今更だとしても、あなたと中学生みたいにピュアな恋がしたい」
「いいね。じゃあ、交換日記でも始めてみる?」
「ふふっ⋯⋯楽しそうね」
「きっと、内容は翼のことばかりになるんだろうけど、それはそれでいいよ。いつかは全てが大切な思い出になるから」
「全くもう⋯⋯息子のことを信じなきゃダメだよ。ほら、窓の外を見てごらん」
翼たちは、虫取り網と虫かごを持って、楽しげに歩いていた。
「あの二人、昔から昆虫採集に出かけると、なかなか帰ってこなかったじゃない」
なんだかんだで、翼はまだ子供なのだと、なんだか妙に安堵する。
「サクちゃん」
「え?ん⋯⋯!」
振り向きざま、唇を奪われる。
「僕も、翼のことがあってから、ティーンの甘酸っぱい恋を、今になって追体験したような気がするよ」
「私も。今更だとしても、あなたと中学生みたいにピュアな恋がしたい」
「いいね。じゃあ、交換日記でも始めてみる?」
「ふふっ⋯⋯楽しそうね」
「きっと、内容は翼のことばかりになるんだろうけど、それはそれでいいよ。いつかは全てが大切な思い出になるから」



