「なるほど⋯⋯ピュア系BLにありそうね」
「辻褄が合うでしょ」
「そうだ!あなた、翼に何を言ったの?」
「何の話?」
「私、それとなく、どんな性的指向の人でも幸せになれるってことと、かつて綺麗な上級生に憧れてたことを翼に話したら『お父さんも似たようなこと言ってた』ですって」
「ああ、確かにそんな話はしたよ。翼が同性に惹かれるようになった原因は、もしかして僕に似たのかもしれないと思ったから」
「え、どういうこと?」
「僕も元々、女の子にはあまり興味がなくてね。男同士でバカやってるほうが楽しいのに、どうしてみんな血眼になって彼女を欲しがるんだろう?って不思議に思ってたんだ。でも、それがローティーンまでならともかく、高校、大学に進んでもずっとその調子だから、僕はおかしいのかな?と思ってた」
「ちょっと待って⋯⋯」
「ん?」
「お見合いした理由、あなたは同性愛者ではないって言ってたわよね?」
「辻褄が合うでしょ」
「そうだ!あなた、翼に何を言ったの?」
「何の話?」
「私、それとなく、どんな性的指向の人でも幸せになれるってことと、かつて綺麗な上級生に憧れてたことを翼に話したら『お父さんも似たようなこと言ってた』ですって」
「ああ、確かにそんな話はしたよ。翼が同性に惹かれるようになった原因は、もしかして僕に似たのかもしれないと思ったから」
「え、どういうこと?」
「僕も元々、女の子にはあまり興味がなくてね。男同士でバカやってるほうが楽しいのに、どうしてみんな血眼になって彼女を欲しがるんだろう?って不思議に思ってたんだ。でも、それがローティーンまでならともかく、高校、大学に進んでもずっとその調子だから、僕はおかしいのかな?と思ってた」
「ちょっと待って⋯⋯」
「ん?」
「お見合いした理由、あなたは同性愛者ではないって言ってたわよね?」



