まさか、まだ見合い写真と釣書だけの時点で、彼にはそこまでの強い思いがあったことを、今ごろ初めて知った。
なんだか、胸がキュンとする⋯⋯。
高速を飛ばし、全国に16基しかない、のぼれる灯台へやってきた。
「桜子さん、灯台にのぼってみたいって言ってたじゃない?」
「覚えててくれたの?」
「そりゃね。翼が一人で夜遅くまで留守番できる頃になったら、連れていきたいと思ってた」
「もう⋯⋯。翼のことを自由にさせてあげようなんて言って、本当は留守番させたかったのね」
「あはは、両方だよ。今頃、翼も羽を伸ばしてるさ。あれ?翼が羽を伸ばすなんて、妙な日本語だね」
「羽を伸ばすって⋯⋯ちょっと!まさかあの子、私たちの居ない間に危ない男と⋯⋯」
「ないない!そこは、親が信じてあげなきゃダメだよ」
「ええ、そうよね⋯⋯」
「こうして二人きりでデートしてても、翼のことが気掛かりなんだね」
なんだか、胸がキュンとする⋯⋯。
高速を飛ばし、全国に16基しかない、のぼれる灯台へやってきた。
「桜子さん、灯台にのぼってみたいって言ってたじゃない?」
「覚えててくれたの?」
「そりゃね。翼が一人で夜遅くまで留守番できる頃になったら、連れていきたいと思ってた」
「もう⋯⋯。翼のことを自由にさせてあげようなんて言って、本当は留守番させたかったのね」
「あはは、両方だよ。今頃、翼も羽を伸ばしてるさ。あれ?翼が羽を伸ばすなんて、妙な日本語だね」
「羽を伸ばすって⋯⋯ちょっと!まさかあの子、私たちの居ない間に危ない男と⋯⋯」
「ないない!そこは、親が信じてあげなきゃダメだよ」
「ええ、そうよね⋯⋯」
「こうして二人きりでデートしてても、翼のことが気掛かりなんだね」



