「エロ本ねぇ⋯⋯。僕が10代の頃は、エロ本やAVは、友達の家で見せてもらって、家には持ち込まなかったよ。引きこもりの兄さんのことで、両親が常に悩んでるのを知ってたし、子供なりに気を遣ってたんだよね」
「親孝行な末っ子ね」
「あと、僕は国語の長文読解が昔から苦手だったんだ。でも、国語教師が『君たちの好きな性描写も多いから、どんどん文学作品を読みなさい。AVやエロ本よりも想像力が磨かれて、得することばかりだからな』と言っていてね。僕が読書好きになったのは、それがきっかけだったんだよ。桜子さんは違うの?」
「違うわよ!私の愛読書は、世界名作劇場の原作みたいなのが多かったもの」
「僕らが10代の頃、渡辺淳一の失楽園が流行ったのを覚えてる?親の前でドラマを見るのは気まずいから、原作を読んだよ。他にも色々ね」
「まあ!『趣味は読書です』の意味がそういうことだったなんて、あきれた」
「親孝行な末っ子ね」
「あと、僕は国語の長文読解が昔から苦手だったんだ。でも、国語教師が『君たちの好きな性描写も多いから、どんどん文学作品を読みなさい。AVやエロ本よりも想像力が磨かれて、得することばかりだからな』と言っていてね。僕が読書好きになったのは、それがきっかけだったんだよ。桜子さんは違うの?」
「違うわよ!私の愛読書は、世界名作劇場の原作みたいなのが多かったもの」
「僕らが10代の頃、渡辺淳一の失楽園が流行ったのを覚えてる?親の前でドラマを見るのは気まずいから、原作を読んだよ。他にも色々ね」
「まあ!『趣味は読書です』の意味がそういうことだったなんて、あきれた」



