まだのんびりしている夫に、
「あなたは、まだ行かなくていいの?」
そう尋ねると、可笑しそうに笑いながら、
「さっさと追い出したい?」
「そうじゃないけど⋯⋯」
「車よりもクロスバイクのほうがスムーズに着くから、晴れた朝は時間にゆとりがあるんだ」
夫は、ドラッグストア内にある調剤薬局の管理薬剤師。以前はもっと遠い店舗に通っていたが、この春からは、自宅近くに新しくできた店の担当だ。
コーヒーを片手に、夫はニコニコしている。
「どうしたの?」
「ん?朝早くからいつも弁当作り、頑張ってくれてるなぁって」
「だって、公立中学だったら給食だけど、今の学校にはないんだもの」
「僕の分まで作るのは大変じゃない?」
「そんなことないわ。二つが三つに増えるぐらい、大して変わらないもの」
「ま、ついでだとしても、僕は愛妻弁当って嬉しいけどね」
「あなたは、まだ行かなくていいの?」
そう尋ねると、可笑しそうに笑いながら、
「さっさと追い出したい?」
「そうじゃないけど⋯⋯」
「車よりもクロスバイクのほうがスムーズに着くから、晴れた朝は時間にゆとりがあるんだ」
夫は、ドラッグストア内にある調剤薬局の管理薬剤師。以前はもっと遠い店舗に通っていたが、この春からは、自宅近くに新しくできた店の担当だ。
コーヒーを片手に、夫はニコニコしている。
「どうしたの?」
「ん?朝早くからいつも弁当作り、頑張ってくれてるなぁって」
「だって、公立中学だったら給食だけど、今の学校にはないんだもの」
「僕の分まで作るのは大変じゃない?」
「そんなことないわ。二つが三つに増えるぐらい、大して変わらないもの」
「ま、ついでだとしても、僕は愛妻弁当って嬉しいけどね」



