悶々としている内に、翼が帰ってきてしまった。
「ただいまぁ」
「お、おかえりなさい!」
動揺を悟られぬよう、ニコニコしながら翼の様子を見ていた。
「⋯⋯何?やたらニコニコしてるけど」
怪訝そうな顔で言われ、
「えっ!?何でもないわよ」
「これ、ごちそうさま」
二つの弁当箱をキッチンに持っていき、泡の洗剤を吹きかける様子は、いつもと何も変わらない。
「あーお腹すいた⋯⋯」
弁当を二つ食べてもまだ空腹らしく、冷蔵庫から魚肉ソーセージを取り出して食べ始める。
「ねぇ、生物部ってそんなに大変なの?」
私が尋ねると、
「いや?運動部とかブラスバンド部に比べたら、暇と言っても過言じゃないかな」
翼は、小学校の高学年で柔道を始めたが、受験で中断。中学でも柔道部に入ったものの、すぐに辞めて生物部に転部している。
「ただいまぁ」
「お、おかえりなさい!」
動揺を悟られぬよう、ニコニコしながら翼の様子を見ていた。
「⋯⋯何?やたらニコニコしてるけど」
怪訝そうな顔で言われ、
「えっ!?何でもないわよ」
「これ、ごちそうさま」
二つの弁当箱をキッチンに持っていき、泡の洗剤を吹きかける様子は、いつもと何も変わらない。
「あーお腹すいた⋯⋯」
弁当を二つ食べてもまだ空腹らしく、冷蔵庫から魚肉ソーセージを取り出して食べ始める。
「ねぇ、生物部ってそんなに大変なの?」
私が尋ねると、
「いや?運動部とかブラスバンド部に比べたら、暇と言っても過言じゃないかな」
翼は、小学校の高学年で柔道を始めたが、受験で中断。中学でも柔道部に入ったものの、すぐに辞めて生物部に転部している。



