殺し屋・ユウトのゆるっと日常


ある日、ユウト(殺し屋・23歳)はふと思った。

「彼女ほしい」

いや、普通すぎる。殺し屋とか関係なく。
ただユウトの恋愛偏差値、小3で時が止まってる。
告白された回数:0
告白した回数:ターゲットに間違えて「好き」と言ったことが1回ある(処理済)

 

そんな彼がついに手を出したのが――
「マッチンGo!」(マッチングアプリ)

【プロフィール入力画面】

・名前:ユウト(偽名じゃない)
・職業:フリーランス(まぁ間違ってない)
・趣味:筋トレと読書と…えっと、銃のメンテ?
・一言:人を喜ばせるのが得意です(色々な意味で)

 

そして数時間後――
まさかの“いいね”が来る。
お相手の名前は「なつみ(22)」、OL、犬好き。

 

【メッセージ画面】

なつみ「ユウトさんってお仕事なにしてるんですか?」
ユウト「屋内でも屋外でも動ける仕事ですね」
なつみ「ふわっとしてるw」
ユウト「人に言えないこともあるので…」
なつみ「え、それって……」
ユウト「うん」
なつみ「……殺し屋とかだったりしてw」
ユウト「正解です」

 

10分後――
ブロックされた。

 

「…やっぱ素直すぎるのもダメなんだな」
夕暮れのベンチで、焼き鳥片手に反省するユウト。

だがその横で、何者かが声をかけてくる。

「……あんた、“ユウト”だな?」
(やべ、ターゲットの一味か…)

 

だが――次の瞬間、
焼き鳥の串を“指だけ”で弾き飛ばし、相手の腕のナイフを叩き落とす。

「……ごめん、今日はデート気分だったんだけどな」
「なら帰れよ…!!」

戦闘力:一瞬で復帰
恋愛力:ゼロ