ユウト(23)。
職業:殺し屋。
見た目:超塩顔・前髪長め・無駄にスタイル良し。
でも中身はただのズレた青年。
今日も命を狙いながら、ゆるっと生きてる。

【AM 7:30】
「はーい、おはよ〜オレ」
自室の全身鏡に向かって挨拶。朝ルーティンの一環。

「殺し屋も清潔感が命だからね〜」
とか言いながら、髪のセットに40分。
武器の整備より時間かけてる。間違ってる。

今日のターゲットは、闇金の社長。
悪いことしてるらしいので、正義の鉄槌(物理)をお見舞い予定。

「ふむふむ、こいつか」
とスマホで顔写真を確認するも、
その後30分くらいTwitterパトロールにハマる。

※彼の“暗殺メモ”には「Xに集中しないこと」ってでっかく書いてある。

【AM 11:00】
潜入のため、闇金ビルに乗り込む。
が、入り口で社員に声をかけられる。

「君、モデルのスカウト?ウチじゃないよ」
「違いますけど!?!?」

なぜかスカウトと間違われ、
なぜか「ちょっと名刺だけでも…」と名刺を渡される。

殺し屋人生、初の名刺ゲット。

その後、社長室に到着。
さっそく毒針でサクッと……と思ったその瞬間、

社長が突然ガチャピンのモノマネを始める。

「いやなんで!?殺される前の動きじゃないでしょ!?」
「なんか…やってみたかったんだよ…後悔したくないっていうか…」
「いや重いけど軽い!!」

結果:殺すタイミングを完全に見失い、
「今日は勘弁してやるよ」と言い残して帰宅。

【PM 7:00】
コンビニのチルド弁当を温めながら、ひとこと。

「……オレ、何やってんだろうな」

それでも、明日もまた誰かの命を狙って
ゆるっと生きていく、若き殺し屋・ユウトであった。