共済課には爽やか王子が1人いて助かってますが?

「山西君、この傷害共済のここって……」


 三浦さんは細かい所がとにかく気になる性格で、完璧主義なところがあるのか、傷害共済を覚えると決めたら、その傷害共済の手続きに使う書類の不備を毎回見つけている。


 それを山西君に聞くのがお決まりだった。なぜ、斎藤課長や佐々木調査役、田口さんに聞かないのかということは入りたての私でも一目瞭然だった。三浦さんは、山西君に好意を寄せていた。


 慣れない仕事で落ち込んでいた私に声を掛けたのは三浦さんだった。私が社員全員分のコーヒーやお茶を準備していた時。