「そうだっけ?忘れてたわ…で、名前は?」

すると留依さんは私の名前を聞いてきた為
慌てて蒼君の横に立ち


「…早崎優花と申します。よろしくお願いします」


私が頭を下げて挨拶をすれば


「…早崎優花?」


留依さんは私の名前を復唱した為、
不思議に思い顔を上げれば

「…どっかで聞いた名前だな」

と、怪訝な様子で私を見ていた。


「留依さん、優花の事知ってるんですか?」

蒼君も不思議そうに聞いていたけど

「…いや、気のせいかもな。まぁ…よろしく」

私から視線を外すと、1つの部屋の方に向かい


「…ここに来る時は必ず蒼と来いよ。
最近また無差別に女を拐ったり、犯す奴が増えてきてるからな」


私の方を再度チラッと見ると、
部屋の中に入って行った。