「それに…もっと長く優花の傍にいたいし」


「え、えっと…」


高坂君の口から出る甘い言葉に
今日はずっと翻弄されてしまう。


「…じゃあ、
日曜日にここで待ち合わせしましょうか?」


私がドキドキしながら口にすれば


「うん。また日曜日ね」
高坂君は優しく微笑みながら私の手を一瞬握ると
急いでいるのかすぐに離し


「また夜に連絡するから…」

そう言って土手を上がり去って行った。