時刻は17時半。

CLOVER は大概18時頃に会議があるらしく
高坂君とは1時間くらいしか会えないけど…

それでもこうして放課後に会えるのは凄く嬉しい。


「…じゃあまた、高坂君の都合のいい日に会いましょうね。今日から…高坂君のか、彼女になれて嬉しかったですし、今日はありがとうございました」


私はお礼を言って、ベンチから立ち上がれば


「…優花さ、」


高坂君は何だか凄く照れた様子で口元を押さえており


「あんまり帰り際に可愛い事を言わないで。
マジで帰したくなくなるから…」


そう言って視線を彷徨わせていた。