ある日、魔法つかいになっちゃいました!

ああ、ついに順番がきてしまった…中学1年年になりたてホヤホヤなときは[友達できるかなー]とか、かる〜いことしか考えてなかったんだよね。だけど実際はこれ!自己紹介が私のばんになったとたん、みんな気づかないでベチャクチャしゃべりだす。嫌がらせかい!って思うケドまあ、うん、ちょっと予想はついてた…                                               [た、田中まほです]                                  そう小さくつぶやいた。ヤッパリ気づいてくれない。田中まほといったら地味、地味といったら田中まほ、ていうほどの地味なんだよね、私。心の中で思い、しぶしぶ席に座る。自分の自信100消費したよ〜〜。でも、私がこんなネガティブになったのは5年生の時、その時まではこんな未来、想像もできないような陽キャだったんだ。(ホントだよ!)昔、かえでっていう性格が良くて顔も良くて男子から モテて一軍女子の、とにかく最高な女の子がいたんだ。かえでと私は1年生の時からクラスがいっしょで仲が良かった。5年生の春休みにいつものようにかえでと遊んでいたんだ。公園へ行こうと横断歩道を渡っている途中に車が突っ込んできてかえではとっさに私を突き飛ばして かえでだけひかれちゃった。近くの人が知らせてくれて救急車はすぐ来てくれて、私は軽いすり傷ですんだけど、かえでの方は救急車がついた頃にはもう死んじゃってたって………家族ははげましてくれたけど、クラスのみんなはもちろん、かえでのことを好きだった男子も幼なじみの友達、[つばさ]もみんな私のコトをせめてきた。私だって後悔してたし、あの時私が変わりにひかれていれば………何て考える時もあった。だけど[本当は自分が助かったからいいやとか思っているんでしょ]とかそういう言葉がみょうにささって……そう、心の中で言いかけた。思い出したら悲しくなる。まあ、もう終わったことだし思い出したって何もかわりはしない。私はサイテーないいわけを考え、黒板の方をむいた。