放課後 部活見学。
この学校は必ず部活に入らなくてはいけない。
私は特にこれとピンと来るものがなく、迷っている段階だった。
「ハァ…どうしようかな…」
「どうした?」
私に声を掛けてきたのは幼馴染の西海 尚斗。
なお、あ、なおって言うのは尚斗のあだ名。
なおは小学校からの腐れ縁で、ずっと一緒にいる。
良くも悪くも仲のいい大事な友だちなのである。
「いやぁ...部活、どうしよっかなーって...」
「あー。中学と違って強制だもんな。」
「そうそう...ん〜...どうしよ。なおはバスケでしょ?」
「まぁね。小学校からやってるしな。今更変えるつもりないし。」
「だよねぇ...私どうしよっかなー...」
「バドはもうやんないの?ここ、バド部強豪じゃん。」
「いや...いいよ、もう。気分転換も大事じゃない?」
「…まぁ、そうか。バスケ部来たら?マネージャーも募集してたけど。」
「んー...候補に入れといてあげなくもない!」
「何だよそれ笑」
今のところの予定でマネージャーをしようと思っていない。
体動かしたいし。
マネージャーとか柄に合わないし。
「ここだよな?七瀬さんがいるのって…」
「あってる。先生が1年3組って言ってた。」
私の名前が聞こえてくる…
私なんかやらかしたっけ…
そんな風に呑気に考えていると私は先輩に呼ばれた。
