「何年ぶりかしらね?龍太郎君?」

そう言う鈴本に

『何年じゃないよ…何十年…何百年ぶりかの再会だよ…美奈子ちゃん…』

と言った…

俺と鈴本は

お互いに昔の名前で

呼び合った…

何百年は言いすぎ

だったのかもしれない

せいぜい何十年だと思う…

だけど

それほどまでに

長く感じたんだ…

まだ幼い頃に

バラバラになった

俺たちにとっては…