『現在(イマ)はなんて名前なの?龍太郎君…』 私がそう聞くと 「龍夜…柳 龍夜だよ…」 と言った…。 『そうなんだ?りゅうやってどう書くの?』 そう私が聞くと 制服の胸ポケットから 生徒手帳とボールペンを取り出した。 そして 生徒手帳を開くと 片手で半分のページを押さえて もう片方の手に拳を作って 開いたページのちょうど 右ページと左ページの 間にある縫い目に 拳を押しつけて こすりつけるようにして ページが閉じてしまわないように 折り目をつける…