鈴本 美夜が 椅子に座って寝ていた… 本を開いたまま… 俯きがちに頭を上下に 揺らしながら… 俺はためらいなく 鈴本の目の前の席に座って 鈴本の顔を覗き込んで 寝顔を盗み見る…。 長いまつげ… ほんの少しだけ 空いてる口からは 小さな寝息が漏れる… 桜色をした薄い唇…