「だから私たちがあのとき再会できたのも運命だったと思う…」

『運命か…』

俺は独り言のようにポツリと呟いた…

「現在(イマ)こうして逢えたのだって奇跡を越して運命だって思う…そう考えるとこの先何度でも柳と逢えるってそう思う…」

奇跡を越えたらそれは

“運命”

そう考えたらそれって

すごいことだって思う…

俺は鈴村の口から発せられる言葉を

ただ黙って聞いていた…

俺も思った…

俺たちはこの先何度でも出逢えるんだって…

たとえ死んだとしても

また生まれ変われたら

鈴村と出逢えるだろうって…

やっぱり図書室で鈴村と

話していると

一緒に過ごしていると

たまらなく居心地がいい…

心から安心する…