目の前に広がった景色は、ひたすらに赤くて、 スローモーションのように後ろ向きに吹き飛ばされながら、 数秒前まであった電車の窓ガラスや駅のドーム状の鉄骨が粉々になっていくのをひたすら見ていた。 うすれていく意識の中で見た、飛んでくる人の腕や鉄塊。 美しかった駅のアーチは、感情を失うほど一瞬にして失われた。 瓦礫の山に埋もれたまま、私は意識を手放した。