記憶の中で恋をしていた


ある日、大学終わりに1人でぶらぶらと散歩していた。

お洒落なカフェを見つけた。

何の気なしに入ってみた。


「いらっしゃいませー」


1つ結びのお姉さんが、笑顔で迎え入れてくれる。

何でだろう、来たことがある気がする。懐かしい気持ちに襲われる。


そこに1組の女子高生達がやってくる。


「ここでお兄ちゃんがバイトしててー」

「イケメンなんでしょ?」

「えー、まあそうだけどー」


騒がしいな、くらいに思っていると、成宮くんがキッチンから出てくる。


「紫桜?えっ、柑那また来たの?」

「あっ、お兄ちゃん!」


頭が痛くなった。記憶がガガガと思い起こされる。

そうだ、浮気。浮気されて、過呼吸起こして…!


「悟の浮気相手…!」

「え?」

「じゃ、なくて、妹?!」

「紫桜?記憶取り戻したの?浮気?」

「悟!思い出した!」

「良かった!」