溺愛する身代わり姫を帝国王子は、逃さない。

 第7話


 僕自身、困惑を隠し切れないルアンを感じていた。

 まだまだ幼いながらも、とても甘い吐息へかわってゆく。

 震える彼女のすべてに。

 触れてゆくたびに、愛しさがどんどん胸奥で募ってゆく。

 もっと先へ、進みたくなってしまう。

 溢れるほどの唾液を絡ませながら、奥へ引っ込んでしまっているルアンの震える舌先へ尖らせた。

 僕は、その唇を、ルアンを、心ゆくまで味わっていた。

 僕は、官能の波に投げ出され、戸惑い揺らいでいるルアンを愛おしそうに見つめていた。

 あまりにも長すぎる口づけのあと、僕はようやく顔をあげた。

 そして、とても満足げに、口の端を歪めていた。

「僕自身、ルアン、これでもうわかったよね? それに口づけして感じたことだけど、二人は相性いいみたいだから問題ないよ」

「……」

 ルアンは、甘美な感触の余韻も手伝ってか、ぼんやりと目を開けた。

 ルアンの潤む瞳は、誰よりも可愛らしい。

 とても愛おしく思えて、僕の胸奥の芯がすべてが欲しくて、切なく疼いてしまう。

 うまく頭が回らないのか。

 朦朧とした顔で、ルアンは僕を見ている。

「だから僕が、これからゆっくりと、ルアンを調教してあげる。だからここで大人しくしていて、いいね?」

「調教って……」

「何も言わない」

 僕は、我に返って何か言いかけたルアンを遮るように言う。

 これ以上ルアンと言いあい、再度恋しく感じる彼女に拒否されるようなこと言われたら。

 きっと、僕の自制が効かなくなる。

 僕は、どうにかこうにか自分を落ち着かせた。

 ゆっくりとルアンからはなれた僕は、寝台から降りると、寝台の下へおとしたリネンを拾いあげる。

 小刻みに震えているルアンのか細い身体へ丁寧に掛けた僕は、折れそうな肩までそれを引きあげた。


※お読み頂きありがとうございます。
 第六章は、コンテスト作品が仕上がり次第、9月中に、再度あらためて掲載して、取りかかります。
 出来ればきちんと手直しして終わらせて、ファンタジーのコンテストにも応募できればと、思っております。
 その時も楽しんで頂ける作品になれれば幸いです。
 今後も、是非とも宜しくお願い致します。