第2話
かさかさと、紙がすれる音を感じながら、私はゆるゆると目を開けた。
薄暗いなか、私が見たことがないとても豪奢な二重の天蓋に気づいた。
その上、離宮へと来た今までに感じたことがなかった極上の寝心地の良さに、私は我に返る。
再度耳元にきこえてきた場所へ、私は視線を移した。
すぐ近くに、華美な美貌を誇るレイカルド様がいた。
レイカルド様は、天蓋つきの寝台に足を組んで座っている。
流雅な色違いの双眸で、手元の書類を眺めていた。
一瞬、私は息をつめて、それに見惚れてしまった。
だが、すぐさま我に返って身じろぐ。
慌てた私は、自分とレイカルド様との距離を取る。
「起きたかい?」
寝台の軋みに気づいたのか、レイカルド様は手元の書類をサイドテーブルへ投げ置いて、私へ振り返った。
「こ、ここは?」
私は、動揺を隠し切れない表情でそう言い、じりじりと尻ごみする。
豪勢な寝台は、小屋にあった寝台よりもひとまわりと広い。
大の大人の男が五人、寝そべることができるほどのキングサイズだった。
そのために私がそうすることにより、二人にはそれなりの距離が生まれる。
「ここ? ここは僕の別荘だが」
「別荘?」
「そうだよ。ルアン、また何そう尻ごみしているから。ほら、おいでって」
そうやってあいてしまった空間に、レイカルド様は呆れ顔になりながら、私へ手を伸ばす。
「それは嫌です」
私は、小さく首を横に振りながら、すぐさまそう言った。
レイカルド様は反対側の端まで行って、手の届かない場所へとひとまず避難する。
私としては、本当はこの部屋から今すぐにでも逃げ出したい気分だった。
ふと目にした自分が、とても薄い純白の夜着を身に着けていること。
それに気づいていたので、私はそれができずにいた。
かさかさと、紙がすれる音を感じながら、私はゆるゆると目を開けた。
薄暗いなか、私が見たことがないとても豪奢な二重の天蓋に気づいた。
その上、離宮へと来た今までに感じたことがなかった極上の寝心地の良さに、私は我に返る。
再度耳元にきこえてきた場所へ、私は視線を移した。
すぐ近くに、華美な美貌を誇るレイカルド様がいた。
レイカルド様は、天蓋つきの寝台に足を組んで座っている。
流雅な色違いの双眸で、手元の書類を眺めていた。
一瞬、私は息をつめて、それに見惚れてしまった。
だが、すぐさま我に返って身じろぐ。
慌てた私は、自分とレイカルド様との距離を取る。
「起きたかい?」
寝台の軋みに気づいたのか、レイカルド様は手元の書類をサイドテーブルへ投げ置いて、私へ振り返った。
「こ、ここは?」
私は、動揺を隠し切れない表情でそう言い、じりじりと尻ごみする。
豪勢な寝台は、小屋にあった寝台よりもひとまわりと広い。
大の大人の男が五人、寝そべることができるほどのキングサイズだった。
そのために私がそうすることにより、二人にはそれなりの距離が生まれる。
「ここ? ここは僕の別荘だが」
「別荘?」
「そうだよ。ルアン、また何そう尻ごみしているから。ほら、おいでって」
そうやってあいてしまった空間に、レイカルド様は呆れ顔になりながら、私へ手を伸ばす。
「それは嫌です」
私は、小さく首を横に振りながら、すぐさまそう言った。
レイカルド様は反対側の端まで行って、手の届かない場所へとひとまず避難する。
私としては、本当はこの部屋から今すぐにでも逃げ出したい気分だった。
ふと目にした自分が、とても薄い純白の夜着を身に着けていること。
それに気づいていたので、私はそれができずにいた。


