溺愛する身代わり姫を帝国王子は、逃さない。

 第4話



 「!」

 その行為に、呆気としている私の唇は、否応なく強引なレイカルド様により、割られた。

 そして、遠慮なく開いた隙間から、ぬめる舌先が入り込んでくる。

 私は、先ほど同様に、粟立つほどの畏怖を覚える。

 それでも、どうにか我に返る。

 私は、流されそうになっている、自らの理性を振り絞った。

 先程とは違い、下手な発作でもない。

 身勝手な言い争いといい、否応なく行われた行為に、私は苛立ちを覚えている。

 私は、内に宿る自尊心を自分の中で掻き立てて、レイカルド様の舌先へ見事に噛みつくことに成功した。