―――と、ここまでがあらすじ。
彼女ら、若く見えたからカップルかな?って思ってたんだけど…。まさかの夫婦だった。
養子縁組までしてくれた。とても優しい。私はここではない星、"フォノーヴァ"というとこから来たからもちろん戸籍なんてなかった。だから新しく作ったよ。手続きが大変だった…。
若く見える二人―――お母さんの名前は終夜兎環(しゅうや とわ)、お父さんの名前は終夜祐希(しゅうや ゆうき)というらしい。二人には私のことを話したよ。信じてもらえないかと思ったんだけど、璃瑠、君がいうならそうなんだろうって信じてもらえた。だから私は感謝の意を込めて花を生み出す魔法を使って花をあげた。今は押し花の栞として大切に使ってもらっている。
お父さんとお母さんは昔、遼花という暴走族の総長と副総長をやってたらしい。なんだかすごいね。
そのお父さんたちの代の子たちとも会ってきたけど、人数が多くて名前を覚えるのが大変だった。
そうそう、私の名前は終夜璃瑠(しゅうや りる)。容姿としては…銀髪にパステルの赤のインナーカラー。赤色の瞳で、千里眼。これぞ異世界の恩恵なんだよ!私以外で千里眼持ちは地球ではいない。
…あ、お父さんたちに呼び出されてたんだった。そう思い出して下に行くことにした。
「おはよう。璃瑠」
「おっはよー璃瑠ちゃん!今日は少し暖かいわねぇ」
「おはよ!いい加減璃瑠ちゃん呼びじゃなくてばーちゃん呼びでいいんだよ?」
もうちゃん付けされるような年齢じゃないんだよ、私。確かに身長は小さいけど…。もう1000歳は超えてるんだよ!だからばーちゃん呼びしてほしいってこと何度も伝えてるのに…。
「それはいやよ。さ、ママたちからお話があるの。よーく聞くのよ!」
「そろそろ学園に行ってもらおうかと思ってな。璃瑠が学園に行く必要がないほど頭がいいっていうのは理解しているんだが、友達を作ってほしいなと」
まあ、私がいたフォノーヴァのほうが文明が進んでるから。けど、あっちの文明が進みすぎてスマホの使い方がよくわからないんだよね…。
…ふむ、学園かぁ。行ってもいいけど…友達作れるかな?ちょっと不安。
「…わかった。ただ、友達が作れるかはわかんないよ?」
「それでもいい。その時は言ってくれれば退学の連絡をするから」
「おっけ!それで、学園にはいつから通えばいい?」
「ふふん、聞いて驚かないでね―――なんと、今日からです!!」
今日からです、今日からです、今日からです…。その言葉が私の頭で響き続ける。え、今なんて言った?今日から?嘘だよね…?うん、きっと嘘だ。これは私の聞き間違え。本当は一週間後とか、一ヵ月後とか…そのくらいだよね?
「ぱーどぅん?」
「今日からよ」
「…………………えーーーーーー!?!?!?!?!?ねえ、嘘だよね?いくらなんでも急すぎるって…!!!!!」
「お前の声はよく響くな…。まあ、とにかく早く行ってこい!――――あ、言い忘れてた。璃瑠には男装してもらうからな。とりあえず、これ。」
渡された袋の中には男物の制服。見る限り…150㎝用かな。魔法で身長は伸ばせるし問題ない。私の魔力は無尽蔵にあるからね!
あとは…カツラ?―――これは必要ないかな。
「せっかく用意してもらって申し訳ないんだけど、カツラは大丈夫。男子になればいいんでしょ?なら魔法でなれるから大丈夫!ほら、見てて―――ワタシハオトコノコニナール!」
ぽんっ――――ケミカルな音を立てて、私は男子になった。髪はウルフカット。もちろん男物の制服を着てるよ。
「ふふん―――これでどう!?」
「あら、いいわね…かっこいい!」
「ならカツラはいらないな。ああ、一人称には気をつけておけよー。後、学園についたら学園長のとこ行けよ。理事長にも学園長にも話は通してあるから」
一人称…ああ、たしかに気をつけないとまずいね。学校ついたら学園長のところに行く…。おっけー。メモしとこ…。
「いってきます!」
そういって、私は家を出た。
彼女ら、若く見えたからカップルかな?って思ってたんだけど…。まさかの夫婦だった。
養子縁組までしてくれた。とても優しい。私はここではない星、"フォノーヴァ"というとこから来たからもちろん戸籍なんてなかった。だから新しく作ったよ。手続きが大変だった…。
若く見える二人―――お母さんの名前は終夜兎環(しゅうや とわ)、お父さんの名前は終夜祐希(しゅうや ゆうき)というらしい。二人には私のことを話したよ。信じてもらえないかと思ったんだけど、璃瑠、君がいうならそうなんだろうって信じてもらえた。だから私は感謝の意を込めて花を生み出す魔法を使って花をあげた。今は押し花の栞として大切に使ってもらっている。
お父さんとお母さんは昔、遼花という暴走族の総長と副総長をやってたらしい。なんだかすごいね。
そのお父さんたちの代の子たちとも会ってきたけど、人数が多くて名前を覚えるのが大変だった。
そうそう、私の名前は終夜璃瑠(しゅうや りる)。容姿としては…銀髪にパステルの赤のインナーカラー。赤色の瞳で、千里眼。これぞ異世界の恩恵なんだよ!私以外で千里眼持ちは地球ではいない。
…あ、お父さんたちに呼び出されてたんだった。そう思い出して下に行くことにした。
「おはよう。璃瑠」
「おっはよー璃瑠ちゃん!今日は少し暖かいわねぇ」
「おはよ!いい加減璃瑠ちゃん呼びじゃなくてばーちゃん呼びでいいんだよ?」
もうちゃん付けされるような年齢じゃないんだよ、私。確かに身長は小さいけど…。もう1000歳は超えてるんだよ!だからばーちゃん呼びしてほしいってこと何度も伝えてるのに…。
「それはいやよ。さ、ママたちからお話があるの。よーく聞くのよ!」
「そろそろ学園に行ってもらおうかと思ってな。璃瑠が学園に行く必要がないほど頭がいいっていうのは理解しているんだが、友達を作ってほしいなと」
まあ、私がいたフォノーヴァのほうが文明が進んでるから。けど、あっちの文明が進みすぎてスマホの使い方がよくわからないんだよね…。
…ふむ、学園かぁ。行ってもいいけど…友達作れるかな?ちょっと不安。
「…わかった。ただ、友達が作れるかはわかんないよ?」
「それでもいい。その時は言ってくれれば退学の連絡をするから」
「おっけ!それで、学園にはいつから通えばいい?」
「ふふん、聞いて驚かないでね―――なんと、今日からです!!」
今日からです、今日からです、今日からです…。その言葉が私の頭で響き続ける。え、今なんて言った?今日から?嘘だよね…?うん、きっと嘘だ。これは私の聞き間違え。本当は一週間後とか、一ヵ月後とか…そのくらいだよね?
「ぱーどぅん?」
「今日からよ」
「…………………えーーーーーー!?!?!?!?!?ねえ、嘘だよね?いくらなんでも急すぎるって…!!!!!」
「お前の声はよく響くな…。まあ、とにかく早く行ってこい!――――あ、言い忘れてた。璃瑠には男装してもらうからな。とりあえず、これ。」
渡された袋の中には男物の制服。見る限り…150㎝用かな。魔法で身長は伸ばせるし問題ない。私の魔力は無尽蔵にあるからね!
あとは…カツラ?―――これは必要ないかな。
「せっかく用意してもらって申し訳ないんだけど、カツラは大丈夫。男子になればいいんでしょ?なら魔法でなれるから大丈夫!ほら、見てて―――ワタシハオトコノコニナール!」
ぽんっ――――ケミカルな音を立てて、私は男子になった。髪はウルフカット。もちろん男物の制服を着てるよ。
「ふふん―――これでどう!?」
「あら、いいわね…かっこいい!」
「ならカツラはいらないな。ああ、一人称には気をつけておけよー。後、学園についたら学園長のとこ行けよ。理事長にも学園長にも話は通してあるから」
一人称…ああ、たしかに気をつけないとまずいね。学校ついたら学園長のところに行く…。おっけー。メモしとこ…。
「いってきます!」
そういって、私は家を出た。
