レト
「俺と結婚してほしい」
レトくんが純粋無垢な笑顔でそう言った。
結婚…
そんなこと言われたってまだ高校生なのに
レトくんとなんて考えれるわけない。
葵
「ごめん嫌だレトくんとはできない」
レト
「は…?」
レトくんが怒った顔してこっちに近ずいて来る。
なんか、怖い。
思わず後ずさりするけど、もう後ろは壁。
レトくんの手があたしの首元に伸びてきて
葵
「ちょ……レト……やめてっ……ううっ」
レトくんの手の血管が浮き出て来るくらい強く締められてる。
レト
「別れたいとか思った?そんなんさせるわけないやん」
低い声。
いつものレトくんじゃない。
レト
「結婚してくれへんのやったら死んで」
レトくんの力がどんどん強くなっていく。
抵抗してもビクともしない。
まずい……これじゃ本当に死んじゃうよ。
誰が助けてっ!!
葵
「……くるしぃ」
レト
「俺から離れる気なんやろ?じゃあ無理」
葵
「はなれない……けっこん…するからっ!」
レト
「嘘つき」
一気に首が折れそうなほど力を込められて、視界が滲む。
まじで呼吸ができない。
耳の奥で自分の心臓だけがうるさく響く。
もう、無理かも。
意識が一気に暗闇に沈んでいく。
その瞬間___
バッ!!
息を乱しながら、飛び起きた。
服が体に張り付くほど汗が出て、喉がひりつく。
まだ首にレトくんの指の感触が残ってる気がした。
「ゆ、夢……?」
夢にしては悪夢すぎるでしょ………
最近こういう夢ばっか見てる気がする。
震える手を胸に当てながら
あたしはしばらく座ったまま動けなかった。



