「あの、ね。じゃあ話すけど……校外学習の時」

「うん?」

「焚き火してたら、なんだか高峰くんのオーラを感じて……。殺意みたいな、なんかこう黒い感じの」



分かるかな?っていうか覚えてるかな……?

そう思い恐る恐る首を横に回すと。



「あー、あれか。へぇ、気になったの?」

「気になったっていうか……!その、ちょっと怖くて、」

「……ごめん、怖がらせるつもりはなかった。
でも殺意は感じてた」

「うん……ってえええ⁉︎」



前半はいいの。前半はいいんですよ。

デモサツイハカンジテタ?
でもってなんですか、でもって!



「そ、そんなにまずいこと、したっけ……?」

「いや、瑠亜じゃない。牙城に、殺意湧いてただけ」

「???」



もうダメだ。
頭にはてなマークしか浮かばないぞよ……。



「あのさ、瑠亜は覚えてる?スモア食べてた時の」

「?えと……」